【体験談】施設ケアマネが働きながら日本福祉大学通信で社会福祉士を取った話|動機・学校選び・実務経験証明書の落とし穴

コラム
記事内に広告が含まれています。

施設ケアマネとして退院調整の場でMSW(医療ソーシャルワーカー)と話すたびに、

「同じ相談援助のはずなのに、何か違うな」

と感じることはありませんか。

  • 専門用語の使い方
  • 情報の引き出し方
  • 面談の運び方

言葉にしにくいけれど、確かに差を感じる。

その正体を知りたくて、私は社会福祉士の取得を決めました。

私は施設ケアマネ歴5年、介護福祉士としての現場経験を含めると20年近くになります。

資格には以前から興味があったものの、

「仕事をしながら通信制大学で本当に学べるのか」

ずっと迷っていました。

この記事では、

  • なぜ社会福祉士を目指したのか
  • なぜ日本福祉大学の通信課程を選んだのか
  • 入学直前に1年延期することになった「実務経験証明書」の落とし穴

を、正直に書いていきます。

同じように働きながら社会福祉士を目指す方の参考になれば嬉しいです。

なぜ社会福祉士を取ろうと思ったか

取得を決めた理由は、大きく4つあります。

1. 相談援助技術を学びたかった

施設ケアマネをしていると、こんな場面に出くわします。

  • 「意向を聞きたい。でも、今じゃないな」と感じる瞬間
  • 本人と家族で考えが食い違い、どちらの言葉を受け取ればいいか迷う場面
  • 職員に本人の思いをうまく伝えられず、もどかしさが残る場面

どれも、ケアマネとして何度も経験してきたことです。

その場その場で対応はしてきましたが、「これでよかったのか」という問いがいつも残りました。

ケアマネ試験や実務を通じて、相談援助の知識はそれなりに得てきたつもりです。

でもそれは、必要な範囲で学び、経験と勘で乗り切るというやり方。

体系的に学んだという手応えが、ずっとなかったのです。

2. 多職種が何を学んできたかを知りたかった

退院調整や外部機関との連携では、MSWやPSW(精神保健福祉士)と関わります。

彼らと話していて感じるのは、

「同じ福祉の現場にいるのに、見ている視点が少し違う」

ということ。

  • 多職種への広く浅い理解があり、職種間の橋渡しがうまい
  • 外部機関との連携が多く、さまざまな現場事情を把握している
  • クレームや金銭面など、こちらが聞きにくいことを自然な流れで引き出す

「この人たちは、どんな教育を受けてきたんだろう」

そう思ったとき、自分も同じ土台で学んでみることが、一番の近道だと気づきました。

3. キャリアの選択肢を広げておきたかった

ケアマネとして働きながら、

「このまま施設ケアマネを続けていくのか」

と考える時期がありました。

別に辞めたいわけではありません。

ただ、「選択肢がある状態」と「ない状態」では、仕事への向き合い方が変わると思ったのです。

社会福祉士があれば、相談員や地域包括支援センターなど、キャリアの幅が広がります。

将来への漠然とした不安を、資格という形で少し解消しておきたかった。

正直なところは、それでした。

4. コロナ禍で、迷う時間がもったいなくなった

コロナ禍は、現場の働き方を大きく変えました。

施設内や外部の研修はほぼ中止。

オンライン研修はポツポツ出てきましたが、

インプットとしてはともかく、

人との対話という意味ではしっくりきませんでした。

人と会う機会が減り、業務としての相談援助の場面も自然と少なくなっていきました。

そんな中で、ふと気づいたのです。

「迷っている時間がもったいない」

コロナ禍がいつ終わるかは、誰にもわかりません。

それなら、この時間を自己研鑽に使うしかない。

相談援助については以前から学びたいと思っていたし、

社会福祉士の取得であれば、明確なゴールがある。

タイミングとしてはむしろ、

「今しかない」

そう思って、踏み出すことにしました。

社会福祉士の受験資格ルートは複数ある

「今しかない」と思って、まず調べ始めたのが受験資格についてです。

社会福祉士の国家試験を受けるには、受験資格が必要です。

このルートが10種類以上もある、複雑な仕組みになっています。

大まかに整理すると、次のようなルートがあります。

  • 4年制大学で福祉系の指定科目を履修して卒業
  • 短大(2〜3年)で指定科目を履修し、卒業後に実務経験
  • 福祉系ではない4年制大学を卒業後、養成校(1〜2年)
  • 高卒・実務経験を積み、養成校(1〜2年)

自分がどのルートに当てはまるかは、厚労省や各大学の公式サイトで確認するのが確実です。

養成校ごとに、実習免除や保有資格による免除科目があるかも判断ポイントになります。

迷ったら、直接養成校に問い合わせるのが一番早いです。

私のルート|短大卒→実務→養成校2年(でも1年延期)

私が辿ったルートは、こうです。

短期大学(介護福祉士 取得)

 ↓

介護福祉士として実務 5年

 ↓

ケアマネ(介護支援専門員)取得

 ↓

ケアマネとして実務1年

 ↓

【想定外】実務経験証明書が発行できない → 入学を1年延期

 ↓

翌年度、実務経験証明書を取得

 ↓

日本福祉大学 通信教育課程 福祉経営学部 入学(実務経験「見込み」で出願)

 ↓

2年間の学習

 ↓

社会福祉士 国家試験 受験資格を取得

 ↓

社会福祉士 国家資格 取得

ルートとしては「短大卒→実務経験→養成校2年」という王道です。

ただ、実際にはまったくスムーズではありませんでした。

【要注意】入学直前で「実務経験証明書が出せない」と言われた話

施設ケアマネとして働き始めて1年経ったタイミングで、入学を決めました。

家族への相談を済ませ、学費の目処もつけ、願書の準備も整い、あとは出願するだけ。

そこで、思わぬ壁にぶつかりました。

「実務経験証明書を発行できません」

事業所が自治体に提出している書類で、

ケアマネの欄に記載されている名前が、前任者のままになっていたのです。

実務経験証明書は、事業所(法人)が発行するもの。

自治体への届出が前任者のままだと、

事業所側が遡って私のケアマネ実務を証明することが難しい。

結果、証明書が発行されませんでした。

願書まで準備していただけに、正直、心が折れそうでした。

翌年度、事業所に依頼して都道府県への届出書類に私の氏名を記載してもらい、

実務経験の「見込み証明」として証明書を発行してもらいました。

その証明書を入学願書と一緒に提出し、ようやく入学が実現しました。

**これから出願する方へ**

実務上ケアマネとして相談援助を行っていても、事業所から自治体への届出が漏れていると、

実務経験証明書が発行できないことがあります。

実習免除には、1年以上の相談援助実務経験が必要です。

事業所によって対応は異なりますが、

出願を考えている方は早めに、

「自分がケアマネとして自治体に正しく登録されているか」

管理職や事務方に確認しておきましょう。

私のように1年延期しないためにも、ここは要チェックです。

なぜ日本福祉大学を選んだか

通信制大学は複数あります。

調べてみると、社会福祉士の養成課程がある主な大学がいくつか候補に挙がりました。

最終的に日本福祉大学を選んだ理由は、次の3つです。

  1. 実績と知名度への安心感
  2. カリキュラムのわかりやすさ
  3. スクーリングの回数と開催地域

1. 実績と知名度への安心感

福祉系の通信教育を調べると、よく名前が挙がるのが日本福祉大学でした。

職場や知り合いにも卒業生がいます。

通信課程として長年の運営実績があり、卒業生数も多く、社会福祉士国家試験の合格実績も公表されています。

インターネット上でも多くの情報が得られます。

「ここなら大丈夫だろう」

という安心感は、初めて通信制大学に入る私にとって、大きなポイントでした。

2. カリキュラムのわかりやすさ

通信課程の仕組みや学習の流れが、公式サイトで比較的わかりやすく説明されていました。

「働きながらでもイメージが持てた」

のは、大きかったです。

3. スクーリングの回数と開催地域

働きながら学ぶ身としては、現地に行く回数が少ないほど、スケジュールが組みやすくなります。

日本福祉大学の場合、講義の多くはインターネットで受講できます。

ただし社会福祉士の養成課程では、国が定めるガイドラインにより、

相談援助の「演習」と「実習指導」については、

対面(またはそれに準ずるリアルタイム指導)が義務付けられています。

日本福祉大学の場合、

演習:2年間で5回

実習指導:2年間で4回

となっています。

私の場合は実習免除者だったので、演習のみの5回で済みました。

学校によって現地に行く回数や開催地は異なるため、

仕事との両立を考えるなら、ここは必ずチェックしたい項目です。

開催地域についても、

日本福祉大学は複数の地域で開催されているため、

自分の地域から通いやすい会場を選べました。

スクーリングのついでに家族旅行を計画したり、

学習と家族の時間の両立にもつながりました。

※カリキュラムは年度によって見直されることがあります。最新のスクーリング回数や履修要件は、日本福祉大学の公式サイトでご確認ください。

入学してみての第一印象

入学手続きを終えてしばらくすると、テキストが届きます。

そして最初に気づいたのは、

「通信って、思っていたよりずっと自己管理が必要だ」

ということでした。

通信制大学では、受講する科目を自分で選びます。

2年間でどの科目をいつ履修するか、

自分で計画を立てる必要があるのです。

さらに、

スクーリングには日程が決まっていて、

その前に履修しておかないといけない必須科目もあります。

スクーリングを逃すと、次は来年。

国家試験の受験資格を満たすための指定科目の要件も、

最初にしっかり確認しておかないと、

後で「足りなかった」では取り返しがつきません。

「通信だから自由に学べる」

と漠然と思っていた私には、

最初の科目選びの段階から、

思っていた以上の判断と確認が求められました。

とはいえ、ここから2年間の学習が始まります。

具体的な勉強方法やスケジュールの組み方は、次の記事でじっくり書いていきます。

まとめ

この記事では、

  • 私が社会福祉士を取得しようと決めた4つの動機
  • 日本福祉大学通信課程を選んだ3つの理由
  • 受験資格の確認で経験した「実務経験証明書」の落とし穴

をお伝えしました。

  • 相談援助技術を体系的に学びたい
  • 多職種の視点を知りたい
  • キャリアの選択肢を広げたい

どれか一つに当てはまる方は、取得を検討する価値があると思います。

迷っているなら、まず確認すべきは次の2点です。

  1. 自分がどのルートで受験資格を得られるか
  2. 実務経験証明書が、ちゃんと発行できる状態か

私のように入学直前で足止めを食らわないよう、早めに動いておくと安心です。

次の記事では、2年間の実際の勉強方法とスケジュールを紹介します。

仕事をこなしながら、どう学習時間を確保したか

保有資格による履修免除を、どう活用したか

履修科目の選択やテストのスケジュール管理を、どう組み立てたか

リアルな話を書いていく予定です。

タイトルとURLをコピーしました