こんにちは。施設ケアマネや介護職の方への情報発信をしているカメフクです。
「働きながら、子育てもしながら、本当に通信で社会福祉士なんて取れるのだろうか」
そんなふうに、迷っている方も多いのではないでしょうか。
仕事も家庭もある中でも学び続けられるのか。
夜勤をこなしながら、勉強時間なんて確保できるのか。
そもそも、自分の経歴で受験資格があるのかすら、よく分からない。
その気持ち、とてもよく分かります。
私自身、踏み出す前は同じことをぐるぐると考えていました。
先に結論からお伝えします。
取れます。
ただし、ちょっとした計画と、「全部は頑張らない」という割り切りは必要でした。
私は施設ケアマネとして働きながら、介護職との兼務で夜勤もこなし、子育てもしていました。
そんな毎日の中でも、平日は1日1時間ほどの学習を積み重ねて、2年かけて通信課程で社会福祉士を取得しました。
短大卒で、介護福祉士とケアマネの資格を持っていて、現場経験は20年近く。
特別に勉強が得意だったわけでも、まとまった時間があったわけでもありません。
そんな私でも、たどり着けました。
この記事は、社会福祉士の取得を「動機 → 学び方 → 試験 → 取得後」という4回のシリーズで書いてきた、その全体像をまとめた入口です。
「自分はどこから読めばいいんだろう」 「全部でどれくらいの道のりなんだろう」
そんな方が、シリーズ全体を一望できるようにまとめました。
特に、こんな方に読んでほしい記事です。
- 働きながら、社会福祉士の取得を考えている
- 通信制大学や養成校を検討している
- 子育てや夜勤があり、勉強時間に不安がある
- 現場経験を活かして、キャリアの幅を広げたい
- 実際に取得した人の、リアルな体験談を知りたい
ひとつでも当てはまるなら、きっと参考になると思います。
この記事でわかることは、次のとおりです。
- そもそも、働きながら通信で社会福祉士は取れるのか
- 取得までのロードマップ(動機・学び方・試験・取得後)
- 各ステップで、私がつまずいたこと・乗り越えたこと
- 働きながら取るために、特に大切だった3つのこと
- 受験前によくある疑問と、私の体験からの答え
そもそも、働きながら通信で社会福祉士は取れるのか
まず、ここから整理しておきます。
社会福祉士の国家試験を受けるには、受験資格が必要です。
そして、このルートが10種類以上もある、なかなか複雑な仕組みになっています。
大まかに言うと、こんなルートがあります。
- 4年制大学で福祉系の指定科目を履修して卒業
- 短大で指定科目を履修し、卒業後に実務経験
- 福祉系ではない4年制大学を卒業後、養成校へ
- 高卒・実務経験を積み、養成校へ
私の場合は「短大卒(介護福祉士取得)→ 実務経験 → 通信課程で2年」という、王道のルートでした。
参考までに、私が実際にたどった道のりを並べると、こんな流れです。
【私の取得ルート】
短大卒(介護福祉士 取得)
↓
介護福祉士として実務経験を5年以上
↓
ケアマネ(介護支援専門員)取得
↓
ケアマネとして相談援助の実務経験を1年以上(思わぬ落とし穴あり)
↓
日本福祉大学 通信教育課程 3年次編入
↓
2年間の学習
↓
社会福祉士 国家試験
↓
合格
働きながら学ぶ人の多くは、こうして通信制大学や養成校の通信課程を使って、受験資格を満たしていきます。
※ 受験資格のルートや要件は、年度・学校によって異なります。
自分がどのルートに当てはまるかは、厚労省や各大学の公式サイトで必ずご確認ください。迷ったら、直接学校に問い合わせるのが一番早いです。
では、働きながら通信で学ぶというのは、実際どんな道のりなのか。
ここからは、私が歩いた全工程を、4つのステップに分けて案内していきます。
【取得までのロードマップ】動機 → 学び方 → 試験 → 取得後
社会福祉士を取るまでの道のりを、私の体験記シリーズ全4回に沿って、ひとつずつ紹介します。
「今の自分はどの段階だろう」と思い浮かべながら、気になるところから読んでみてください。
ステップ①|なぜ取るのか・どこで学ぶのか(動機と学校選び)
最初のステップは、「そもそも、なぜ取るのか」をはっきりさせることです。
施設ケアマネをしていると、退院調整の場などでMSW(医療ソーシャルワーカー)やPSW(精神保健福祉士)と関わる機会があります。
※ MSW=医療ソーシャルワーカー、PSW=精神保健福祉士。どちらも相談援助を行うソーシャルワーカーです。なお精神保健福祉士の英語略称は、職能団体が近年MHSW(Mental Health Social Worker)に改めており、MHSWと呼ばれることも増えています。
そのとき、「同じ相談援助のはずなのに、何か違う」と感じたことがありました。これが、私が社会福祉士を目指した出発点です。
第1回では、その動機と、日本福祉大学の通信課程を選んだ理由を書いています。
そして、この記事でいちばんお伝えしたいのが、入学直前で足止めを食らった「実務経験証明書」の落とし穴です。
願書まで準備していたのに、思わぬ書類の壁で1年延期することになりました。
同じ失敗をしてほしくないので、これから出願する方には、ぜひ先に読んでおいてほしい話です。
📝 第1回:施設ケアマネが働きながら日本福祉大学通信で社会福祉士を取った話|動機・学校選び・実務経験証明書の落とし穴
ステップ②|どのような学び方をしたのか(勉強方法と2年間のスケジュール)
学校が決まったら、次は「働きながら、どう学習を進めるか」です。
通信制でいちばん戸惑ったのは、「何を、いつ勉強するか、全部自分で決める」ということでした。
自由に学べるというより、「自分で学習計画を設計する」という感覚に近かったです。
第2回では、2年間のリアルなスケジュールと、私が取り組んだ学習の習慣を公開しています。
- 平日は1日1時間ほど、すきま時間を積み重ねるやり方
- 休日は思い切って勉強せず、家族の時間を優先した「割り切り」
- 短大卒・保有資格による単位認定と、実習免除でどこまで負担が減ったか
- スクーリング(対面の演習)を、家族旅行と組み合わせて乗り切った作戦
「毎日何時間も机に向かう」勉強法ではありません。
無理なく続けられる形を、自分なりに見つけていった2年間でした。
📝 第2回:社会福祉士 通信の勉強方法と2年間のスケジュール|仕事しながら合格した施設ケアマネのリアル
ステップ③|国家試験に挑む(試験対策と当日)
2年間の学習を終えたら、いよいよ国家試験です。
ここで大事なのは、大学の科目修了試験と、国家試験は「まったくの別物」だということ。
大学の学習は受験資格を得るためのもので、合格点を取るための対策は、改めて自分でやる必要がありました。
第3回では、その国試対策から当日、合格発表までを正直に書いています。
- 中央法規の過去問とアプリを軸にした、シンプルな教材選び
- 「外でアプリ、自宅で過去問」という働きながらの学習法
- 現場経験が記憶のフックになる、社会人受験生ならではの強み
- そして——直前に体調を崩して寝込んだ、想定外の体験談
正直、私の受験は決して順調ではありませんでした。
それでも合格できたのは、早めに立てた計画と、仕事から離れる割り切りがあったからだと思っています。
📝 第3回:社会福祉士 国家試験の勉強方法と当日のリアル|働きながら合格した施設ケアマネの記録
📝 「独学か、対策講座か」で迷ったら:社会福祉士の国家試験対策講座は必要?独学で受かった私が代表3社を正直に比較
ステップ④|取って、何が変わったのか(取得後のメリット)
最後のステップは、資格を取ったあとの話です。
「取って、本当に何か変わるのか」これは、勉強中の私自身がずっと抱いていた問いでした。
シリーズ最終回では、取得後のリアルな変化を、良いことも、しんどかったことも含めて正直に書いています。
- 相談援助の「なんとなく」に、理論の裏づけがついた
- 多職種と、同じ国家資格を持つ者として対等に話せるようになった
- 一方で、できることが増えた分、業務の重さも感じた(給与に直結しなかった話も)
- 転職サイトに登録して見えた、キャリアの選択肢の広がり
社会福祉士は、転職や独立のためだけの資格ではありません。
むしろ、今いる現場での仕事を、一段深いものにしてくれる資格だと、私は感じています。
📝 第4回:介護職が社会福祉士を取るメリット|現役施設ケアマネが正直に解説
働きながら取るために、特に大切だった3つのこと
4回のシリーズを通して振り返ったとき、「これが支えだったな」と思うことが3つあります。
取得までの道のりの中で、いちばん大事な部分なので、ここにまとめておきます。
1. 早めに、学習計画を立てて管理する
通信の学習も、国試対策も、とにかく「早めの計画」が土台でした。
直前に詰め込む前提だと、体調を崩した瞬間に終わってしまいます。
私は実際、国試直前に体調を崩しましたが、早めに計画を立てて進めていたおかげで、なんとか持ちこたえられました。
「大学の学習」と「国試対策」、両方の計画を早めに立てておく。
これが、働きながら受験する人の一番の安心材料になると思います。
2. 「全部は頑張らない」という割り切りを持つ
働きながらだと、つい完璧を目指してしまいがちです。
でも私は、休日は思い切って勉強しない、科目も最低限で組む、と決めました。
「全部は頑張らない」と割り切ったことが、長く続けるコツでした。
ここぞというときに仕事から物理的に離れる割り切りも、結果的に大きかったです。
3. 一緒に学ぶ仲間とつながっておく
通信制の学習は、孤独になりがちです。
私の場合、スクーリングで出会った仲間との励まし合いが、最後の支えになりました。
履修計画の情報を交換し合ったり、「もうひと頑張りしよう」と声をかけ合ったり。
LINEグループでも、年に数回会うだけでも構いません。
同じ目標に向かう相手がいることは、想像以上に大きな力になります。
よくある質問(Q&A)
これから受験を考えている方から、よく出る疑問にお答えします。
Q. 働きながらだと、何年くらいで取れますか?
受験資格のルートによって異なります。
私の場合は、短大卒からの3年次編入で、通信課程を2年間学んで取得しました。
ただし、これは私のルートでの話です。
最終学歴や保有資格によって必要な期間は変わるので、自分のルートは公式サイトで確認してみてください。
詳しい流れは、第1回の記事に書いています。
Q. 実習は必ず行かないといけませんか?
相談援助の実務経験が一定以上あると、ソーシャルワーク実習が免除になる場合があります。
私はケアマネとして1年以上の相談援助の実務経験があったため、実習が免除になりました。
ただし、免除の条件は保有資格・入学年度・大学によって異なります。
自分がどこまで免除されるかは、必ず公式サイトや募集要項でご確認ください。
Q. 費用はどれくらいかかりますか?
学費は、大学・課程・入学年度によって異なります。
さらに通信制でも、スクーリングの会場まで通う交通費や宿泊費がかかることもあります。
金額は変動しますので、検討中の学校の公式サイトで最新の情報をご確認ください。
Q. 現場経験は、試験で有利になりますか?
私の実感としては、強みになりました。
事例問題や制度の問題を読んでいると、「これは、あのとき支えたご利用者の状況に似ているな」と、現場の場面が頭に浮かびます。
抽象的な用語のまま暗記するより、経験とセットで覚えるほうが、記憶に残りやすい。
経験そのものが、記憶のフックになってくれるんです。
このあたりは、第3回の記事で詳しく書いています。
Q. 社会福祉士の資格を取って、給料は上がりますか?
正直に書くと、私の職場では、社会福祉士を取っても資格手当や昇給はありませんでした。
施設によっては資格手当が出るところもあるようですが、「取ればすぐ給料に反映される」とは限りません。
ただ、お金に直結しない部分で得られたものも大きかった、というのが私の実感です。
取得後の変化は、第4回の記事にまとめています。
Q. 子育て中でも、続けられますか?
私自身、子育てをしながら取得しました。
私の場合は、休日は思い切って勉強せず、家族の時間を優先しました。
そのぶん、平日のすきま時間でコツコツ進める、というリズムです。
当時は子どもも小さく、行事や習い事が少なかったので、家庭の予定も合わせやすかったというのは正直あります。
お子さんの年齢やご家庭の状況によって事情は変わると思いますが、「全部は頑張らない」と割り切れば、両立は十分に可能だと感じています。
Q. スクーリング(対面の演習)は、必ず参加しないといけませんか?
ソーシャルワークの演習や実習指導は、国のガイドラインにより、対面(またはそれに準ずるリアルタイム指導)が求められています。
そのため、実習が免除になる方でも、演習のスクーリングには参加が必要でした。
私の場合は実習免除だったので、演習だけの数日間で済みました。
ただし、スクーリングの日数・会場・開催方法は、入学年度や大学によって異なります。
仕事との両立を考えるうえで大事なポイントなので、検討中の学校の公式サイトで必ずご確認ください。
Q. 通信制大学と養成校、どちらが良いですか?
私が選んだのは通信制大学(日本福祉大学の通信課程)でした。
養成校には通っていないので、「両方を比べてこちらが良い」とまでは言えません。
ただ、選ぶときに私が重視したのは、実績や知名度への安心感、カリキュラムのわかりやすさ、スクーリングの日数と開催地でした。
どちらが合うかは、ご自身の最終学歴・保有資格・通いやすさによって変わります。
気になる学校をいくつか調べて、迷ったら直接問い合わせてみるのが確実です。
Q. 年齢が高くても、取れますか?
社会福祉士の国家試験に、年齢の上限はありません。
むしろ私の実感では、現場経験を重ねた人ほど、その経験が学びや試験の支えになってくれます。
事例問題を、実際に支えてきたご利用者の場面と結びつけて理解できるからです。
「今からでは遅いかも」と感じている方こそ、これまでの経験が武器になります。
まとめ|働きながらでも、社会福祉士への道は開ける
この記事では、働きながら通信で社会福祉士を取得したロードマップを、シリーズ4回に沿ってまとめました。
ポイントを振り返ります。
- 受験資格のルートは複数ある。まずは自分のルートを確認するところから
- ステップ①動機と学校選び、②勉強方法、③国家試験、④取得後の変化、という流れで進む
- 早めの計画・「全部は頑張らない」割り切り・仲間とのつながりが、全工程を支えてくれる
- 現場経験は、社会人受験生にしかない心強い武器になる
- 取得後は、今の仕事が深まり、キャリアの選択肢も広がった
「自分には無理かもしれない」
そう感じている方もいるかもしれません。
でも、働きながら、子育てをしながら、夜勤をこなしながら。
そんな私でも、取ることができました。
完璧でなくて大丈夫です。
自分の生活に合ったリズムと計画さえ作れれば、道はちゃんと開けます。
まずは気になるステップの記事から、のぞいてみてください。
このまとめが、迷いながらも前に進もうとしているあなたの、最初の一歩をそっと後押しできたなら嬉しいです。
社会福祉士体験記シリーズ(全4回)
どこから読んでも大丈夫ですが、迷ったら次の順番がおすすめです。
- はじめての方 → 第1回から順に①→②→③→④
- すでに学校を決めている方 → 第2回(勉強方法)から
- 取得後のイメージを先に知りたい方 → 第4回(メリット)から
- 第1回:動機・学校選び・実務経験証明書の落とし穴
- 第2回:勉強方法と2年間のスケジュール
- 第3回:国家試験の対策と当日のリアル
- 第4回:取得後の変化・メリット
📝 国家試験の対策講座を検討したい方へ:社会福祉士の国家試験対策講座は必要?独学で受かった私が代表3社を正直に比較


