【体験談②】社会福祉士 通信の勉強方法と2年間のスケジュール|仕事しながら合格した施設ケアマネのリアル

コラム
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通信制大学で社会福祉士を目指そうと思ったとき、一番気になるのは、

「働きながら、本当に勉強時間が取れるのか」

ということではないでしょうか。

私は施設ケアマネとして働きながら、介護職としての兼務で夜勤もこなし、子育てもしながら、平日は1日1時間ほどの学習で、2年かけて日本福祉大学の通信課程で社会福祉士を取得しました。

結論からいうと、取れます。
ただし、ちょっとした計画と割り切りは必要でした。

前回の記事では、社会福祉士を目指した動機と学校選びについて書きました。

📝 前回記事:働きながら日本福祉大学通信で社会福祉士を取った話|動機と学校選び

今回はその続編として、2年間の実際の勉強方法とスケジュールを、できるだけリアルに公開していきます。

この記事でわかることは、次のとおりです。

  • 通信制大学の「自分で履修計画を立てる」という仕組み
  • 短大卒・保有資格(介護福祉士・ケアマネ)でどこまで負担が減ったか
  • 2年間のざっくりしたスケジュール感と、計画の立て方
  • 仕事・夜勤・子育てと両立した1日のリアルな学習時間
  • スクーリングを家族旅行と組み合わせた作戦
  • 私自身が「難しかった」科目と、みんなが「難しい」と言った科目

通信の学習は「自分で履修計画を立てる」ところから始まる

通信制大学で最初に戸惑ったのは、

「何を、いつ勉強するか、全部自分で決める」

ということでした。

通信制では、履修する科目を自分で選んで登録します。
選んだ科目の講義と小テストや課題をすべて終えると、科目修了試験を受けられる仕組みです。

私の場合、2年間で約25科目を履修しました(スクーリングの演習科目は別です)。
国試の受験資格と、卒業に必要な単位、取得できる資格を照らし合わせて、最低限の科目数で満たす計画にしていました。

科目を選ぶときは、次の3つを照らし合わせながら計画を立てます。

  • 社会福祉士の国家試験に必要な科目が入っているか
  • 卒業に必要な単位数に達するか
  • すでに持っている資格で認定される科目と単位はあるか

これを、1年目だけでなく2年目まで含めて、最初にざっくり設計しておく必要があります。

「自由に学べる」というより、「自分で学習計画を設計する」。
通信制は、学ぶための覚悟から始まるのだと実感しました。


短大卒・保有資格による単位認定と、実習免除

通信制を選ぶうえで、私にとって大きかったのが「免除」の存在です。

私は短大卒だったので、3年次編入というかたちでの入学でした。
そのため、卒業に必要な124単位のうち、すでに62単位ほどが認定された状態からのスタートです。

そこに加えて、介護福祉士と介護支援専門員(ケアマネ)の資格により、申請をすることで10単位ほどが認定されました。

ただし、正直に書いておくと、必須科目などが免除されたわけではありません。
あくまで一部の単位が認定された、という形です。

それでも、「短大卒+資格」で土台がある程度できていたからこそ、2年で取得を目指せた、というのが実際のところです。

そして、私にとって一番大きかったのは、科目の免除よりもソーシャルワーク実習の免除でした。

ケアマネとして1年以上の相談援助の実務経験があったため、このソーシャルワーク実習が免除になったのです。
(この実習免除をめぐって、入学前に思わぬ壁にぶつかった話は前回記事に書きました)

実習が免除されると、スクーリングはソーシャルワーク演習だけで済みます。
働きながら通う身としては、現地に行く回数が減るのは本当にありがたいことでした。

※ 免除される科目や単位数は、保有資格・入学年度・大学によって異なります。
ご自身がどこまで免除されるかは、必ず公式サイトや募集要項で確認してください。


2年間のざっくりスケジュール

私のスクーリング(演習)は、ソーシャルワーク演習Ⅰ・Ⅱ・Ⅲの3科目、合わせて5日間でした。
まずは全体像を、ざっと表にまとめます。

時期スクーリング学習のポイント
1年目(3年次)春〜夏なし(自宅学習)平日1時間を基本に、課題・小テストを消化
1年目(3年次)秋〜冬演習Ⅰ(秋・1日)/演習Ⅱ(冬・2日連続)履修要件の科目を、秋季試験までに合格させる
2年目(4年次)春〜夏演習Ⅲ(前期・1日)国試の受験資格に必要な必須科目を確実に消化
2年目(4年次)秋〜冬演習Ⅲ(後期・1日)秋までに全科目修了 → 国家試験対策へ

1年目|履修要件を、秋までに片づける

各スクーリングには、「これを修了していないと受けられない」という前提の科目(履修要件)があります。

たとえば演習Ⅲを受けるには、3年次のうちに、決められた数の科目・単位の試験に合格しておく必要があります。
(私のときは、演習Ⅰ・Ⅱの修了と、9科目・28単位ほどの認定が必要だったと記憶しています)

そこで私は、最初から逆算で計画を立てました。

  • 演習の履修要件にあたる科目は、秋季の科目修了試験までにすべて合格
  • 冬季の試験は、「取りこぼしの予備」くらいの気持ちで臨む

実際、1年目だけで20科目ほどを進めたので、なかなかの量でした。
それでも、計画そのものは、おおむね予定どおりに進みました。

ただ、ひとつだけ誤算がありました。
科目によって、修了試験の難しさに差があることです。
これについては、後ほど「難しかった科目」のところで書きます。

スクーリングまわりの流れとしては、

  • スクーリング前にオンラインでの学習と事前課題(レポート)提出
  • スクーリングを受講
  • 受講後に事後課題(レポート)を提出

という順番でした。

2年目|国家試験を見据えて前倒し

2年目(4年次)のスクーリングは、演習Ⅲ。
前期に1日、後期に1日の、計2日でした。

こちらも、スクーリング前のオンライン学習や事前課題と事後課題のセットは同じです。

2年目で意識したのは、社会福祉士の国家試験の受験資格を得るために必須の科目を、確実におさえることでした。

国試のための必須科目は、演習の履修要件の科目と重なっているので、ほとんどの科目は履修できているはずです。

後期になると、いよいよ国家試験本番が近づいてきます。
そのため、

「秋くらいまでには、すべての科目を修了させておく」

と決めて、逆算で計画を立てました。

科目修了試験は、春・夏・秋・冬に設定されています。
自分のスケジュールに合わせて受験日を選べるので、仕事の都合とにらめっこしながら組んでいきました。


平日・休日の学習リズム(仕事との両立)

ここが、働きながら学ぶ方の一番気になるところだと思います。
私のリアルな1日を、正直に書きます。

平日

  • 通勤時間:講義の音声を聞き流す
  • 子どもが寝た後:パソコンを開いて、講義の視聴や小テスト、課題など

まとまった時間は取れないので、すきま時間を積み重ねるイメージです。
1日あたりの学習時間は、ふだんは1時間ほど。

ただ、科目修了試験が近づくと、少しペースを上げました。
腰を据えて、1時間を超えて机に向かう日もあったと思います。
このころは体調も良く、「やろうと思えば、やれる」時期でした。

(ちなみに、この感覚が国試の直前にはまったく通用しなくなるのですが……その話は、次の記事で)

休日

休日は、基本的に勉強しませんでした。
家族との時間を優先したかったからです。

ただし、科目修了試験は土日に設定されていることが多かったので、その日は1〜2時間だけ試験に取り組みました。

「ふだんは平日コツコツ、試験前はもうひと踏ん張り。休日は家族」

このリズムが、私には合っていたのだと思います。

毎日何時間も机に向かう、という勉強法ではありません。
無理なく続けられる形を、自分なりに見つけていきました。


スクーリングの乗り切り方(+家族旅行作戦)

私が受けたスクーリング(演習Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ)の会場は、すべて関東エリアでした。

ここで、ちょっとした工夫を紹介します。

1年目|家族みんなで旅行へ

1年目の演習Ⅰ・Ⅱ(秋と冬)は、家族みんなで行きました。

秋の演習Ⅰは1日だけだったので、2泊3日で予定を組んで、1日はスクーリングで潰れる分、残りの日で家族旅行。

冬の演習Ⅱは2日連続。
これも2泊3日で組みましたが、私はスクーリングがあるので、子どもと家族には先に帰ってもらいました(笑)

学習用の荷物が増えるので、ちょっとした大荷物になるのが難点でしたが、「勉強のための上京」を「家族の思い出づくり」に変えられたのは、大きな救いでした。

2年目|単独・日帰りで

2年目の演習Ⅲは、前期と後期に1日ずつ。
こちらは、単独で日帰りにしました。

最後のスクーリングの帰り道で、ビールを飲んで帰ったのは、今でもいい思い出です。
あれは、本当においしかった。

仕事の休みはどう調整したか

スクーリングの日程は、土日に設定されていることが多かったです。

1年目の3年次は、秋に1日、冬に2日連続という形でした。
毎月通うわけではなく、月に1回まとまった休みを希望するだけだったので、私の場合は職場の調整も特に問題ありませんでした。

当時は子どもも小さく、行事や習い事も少なかったので、家庭の予定も合わせやすかったのだと思います。

科目修了試験のほうは、休みは取りませんでした。
オンラインで21時まで受けられたので、夜勤の前後や、日勤のあとに急いで取り組んでいました。

※ スクーリングの回数・日数・開催地は、入学年度によって異なります。
最新の情報は、公式サイトで必ずご確認ください。


スクーリングで出会った、多様な人たち

2年間を振り返って、一番の刺激は何だったか。

意外かもしれませんが、それは「授業の内容」そのものよりも、スクーリングで出会った人たちでした。

私はソーシャルワーク演習Ⅰ・Ⅱ・Ⅲでしか他の受講生と顔を合わせませんでしたが、その場には本当にいろいろな人がいました。

  • ケアマネ、相談員、看護師、介護士といった、福祉・医療の現場の人
  • 保育士、児童相談所の職員
  • 旅行会社の人
  • 弁護士
  • 動物保護団体の人
  • 主婦の方
  • 精神疾患で休職中の方

福祉の現場にいる人だけではありません。
「福祉に何らかの関わりがある人」が、実にさまざまな立場で学びに来ていたのです。

現場の介護やケアマネの世界にいると、どうしても視野が狭くなりがちです。
でも、まったく違う背景を持つ人たちの考えを聞けたことで、自分の中の前提が大きく揺さぶられました。

「みんな、それぞれの理由で、学びに来ている」

そのこと自体が刺激でしたし、視野が一気に広がった経験でした。

情報交換が、何よりの実益だった

刺激だけではありません。
受講生どうしの情報交換は、とても実用的でもありました。

通信制の履修計画は、思った以上に複雑です。
私は最初に2年分の計画を立てていましたが、なかには、

  • スクーリングまでに修了しておくべき科目はどれ?
  • 国家試験までに、どの科目を取っておく必要がある?
  • 卒業するには、どうしたらいい?

このあたりを把握しきれていない人も多くいました。

そこで、お互いに「あの科目はもう受けた?」「これは必須だよ」と確認し合ったり、先生に直接相談したり。
顔を合わせるスクーリングは、こうした情報を交換できる貴重な場でもありました。

資格を取るためだけの2年間ではなかった。
今、そう振り返ることができます。


通信で「難しい」と言われた科目

スクーリングでよく話題になったのが、「どの科目が難しいか」でした。
私が学んでいた当時、声が上がっていたのは、このあたりです。

  • 社会保障:とにかく歴史が長くて、頭が混乱します。今の日本の制度を理解するだけでも大変なのに、日本だけでなく世界の社会保障の歩みまでさかのぼって学ぶ必要がありました。
  • 児童・家庭福祉:自分の専門と分野が違うと、なかなかイメージがわきません。私が一番苦労したのも、この科目でした。
  • 刑事司法と福祉:これも自分の畑とは違うぶん、場面が思い浮かびにくい科目でした。
  • 地域福祉と包括的支援体制:私自身はそこまで詰まりませんでしたが、「難しかった」という声をよく聞きました。
  • 社会福祉調査論:これも周りでは苦労する人が多かった印象です。私は仕事で研究に携わっていることもあって、比較的入りやすいほうだったのかもしれません。

ちなみに、科目修了試験はオンライン形式で、時間制限はあるものの、テキストなどで調べることは可能です。
ただ、調べられる反面、問題数は多めに設定されている印象で、いちいち調べていると時間が足りません。
特に難しいと感じた科目は、思考力を問う問題が多く、調べる余裕を与えてくれない感覚でした。

前のほうで「計画はおおむね予定どおりに進んだ」と書きましたが、唯一の誤算がこの難関科目です。
特に1年目(3年次)は、演習の履修要件を満たすために科目数も多く、難しい科目とも早い段階で向き合う必要がありました。
それでも、なんとかすべて1回の試験で合格できたのは、今振り返っても少しほっとします。

※ 科目名や試験の難易度は、入学年度やカリキュラムによって変わります。
最新の科目構成は、日本福祉大学の公式サイトでご確認ください。


こんな人には、通信制が向いていると思います

ここまで読んで、「自分にもできそうか」を考えている方もいると思います。
私の経験から、通信制が向いていると感じるのは、こんな方です。

  • 働きながら、資格を取りたい人
  • 子育て中などで、通学が難しい人
  • 自分で計画を立てて進めるのが、苦にならない人
  • 介護・福祉の実務経験があり、実習免除や単位認定を活かせる人

ひとつでも当てはまるなら、通信制は十分に現実的な選択肢だと思います。

学校選びで迷っている段階の方は、前回の「動機と学校選び」の記事ものぞいてみてください。


まとめ|働きながらでも、計画と割り切りがあれば取れる

この記事では、社会福祉士を通信制で取得した、2年間の勉強方法とスケジュールをお伝えしました。

ポイントを振り返ります。

  • 通信制は「自分で学習計画を設計する」ところから始まる
  • 短大卒・保有資格による単位認定や実習免除で、負担軽減がある
  • 履修要件は逆算で計画し、「演習・卒業・国試」の要件科目は早めに片づけておくと安心
  • 平日はすきま時間でコツコツ、試験前はもうひと踏ん張り、休日は家族優先
  • スクーリングは家族旅行と組み合わせて乗り切った
  • 一番の財産は、多様な人たちとの出会いだった

「働きながらでは無理かもしれない」

そう感じている方もいるかもしれません。
でも、自分の生活に合ったリズムと計画さえ作れれば、十分に取得は可能です。

そしてもうひとつ、冒頭で触れた「割り切り」も大切でした。
休日は思い切って勉強しない。科目も最低限で組む。
「全部は頑張らない」と決めたことが、長く続けるコツだったと思います。

履修できる科目は、本当にたくさんあります。「医療政策論」「福祉情報技術」「医療福祉経営論」「ファイナンシャル・プランニング」など、他にも気になる科目はありました。

しかし、完璧を目指さず、無理のない形で続けること。
それが、働きながら学ぶ最大のコツだと思います。


次の記事では、いよいよ社会福祉士の国家試験の対策と、試験当日のリアルを書いていきます。

  • どんな教材を使って、どう対策したか
  • 模試や過去問とのつき合い方
  • 試験当日に感じたこと、合格発表の瞬間

働きながら国家試験に挑んだリアルな話を、続けてお届けします。

📝 次の記事:社会福祉士 国家試験の勉強方法と当日のリアル|働きながら合格した施設ケアマネの記録

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