こんにちは。
施設ケアマネや介護職の方への情報発信をしているカメフクです。
「社会福祉士の国家試験、独学でいけるか。対策講座を使うべきか?」
「対策講座はいろいろあって、どれを選べばいいか分からない」
そんな迷いを持って、このページにたどり着いたのではないでしょうか。
社会福祉士の「講座」には、大きく2種類あります。
- ① 受験資格を取るための養成課程(通信制大学など)
- ② 国家試験に合格するための対策講座
この記事で比較するのは、②の「国家試験の対策講座」です。
(①の通信大学選びについては、私自身の体験を別の記事に書いています)
施設ケアマネが働きながら日本福祉大学通信で社会福祉士を取った話|動機・学校選び
そして、もうひとつ正直にお伝えします。
私は受験資格こそ通信制大学で取りましたが、国家試験の対策には講座を使わず、独学で合格しました。
だからこの記事は、「全部の講座を受けてみました!」というレビューではありません。
そのかわり、どこかの講座を売り込みたい立場ではないので、各社をフラットに整理できます。
「対策講座が向いている人」と「独学で十分な人」を、独学で受かった私の目線で、正直に仕分けします。
この記事でわかること
- 対策講座が「向いている人」と、独学で十分な人の見分け方
- 代表的な3社(アガルート・ユーキャン・資格の大原)の料金・特徴の比較
- 目的別のおすすめ(コスパ・給付金・サポート)
- 申し込む前に確認したいこと(教育訓練給付など)
結論:こういう人は講座、こういう人は独学でOK
先に結論です。
対策講座が向いている人
- 一人だと、勉強が続かない
- 分からないことを、質問できる相手がほしい
- 範囲が広くて、何から手をつければいいか分からない
- スケジュールを管理してもらえると安心
独学で十分な人
- 自分で計画を立てて進められる
- 過去問を繰り返すスタイルが苦にならない
- できるだけ費用を抑えたい
当てはまるほうを目安にしてください。
どちらが正しいか、ということではありません。自分に向いているやり方が一番です。
そもそも、対策講座は必要?(独学で受かった私の本音)
正直に言うと、私は「独学でも十分受かる」と思っています。
私自身、働きながら、中央法規の過去問解説集とアプリを軸に、独学で合格しました。
過去問を繰り返し解いて、間違えたところを確認する。その繰り返しです。
具体的な勉強法と、当日のリアルは、別の記事に全部書いています。
社会福祉士 国家試験の勉強方法と当日のリアル|働きながら合格した施設ケアマネの記録
ただ、これは「自分で過去問を回せる人」の話です。
私自身はケアマネの資格と比べて、社会福祉士は出題範囲がとても広いと感じました。
「何から手をつけていいか分からない」と感じる人も多い試験です。
そこで止まってしまう、不安だ、という人にとっては、講座のサポートが大きな助けになると思います。
講座が向いている人・独学で十分な人の仕分け
もう少し具体的に、見分けるポイントをお伝えします。
講座が向いているサイン
- 参考書を買っても、いつも途中で止まってしまう
- 範囲が広すぎて、どこから手をつけるか決められない
- 「これで合っているのかな」と、一人で不安になりやすい
- 締め切りや添削があったほうが頑張れる
こういう人は、独学で時間とお金を消耗するより、講座でレールに乗ったほうが、結果的に近道になることがあります。
独学で十分なサイン
- 過去問を自分で買って、淡々と解き進められる
- スケジュールを自分で立てるのが苦じゃない
- 分からないところは、ネットやアプリで調べて解決できる
- とにかく費用を抑えたい
私はこちらのタイプでした。
自分のペースで過去問を回せるなら、独学で十分です。
講座でも独学でも、教材をコロコロと変えてしまうのは、おすすめしません。
もちろん、合うもの、合わないものはあると思います。
ただ、何の教材にするのか考える時間、1からやり直す時間があるなら、
1つでも多く問題を解いて、解説を読んで、理解を深めることが大切だと思います。
代表3社の比較(アガルート・ユーキャン・資格の大原)
ここからは、代表的な3社をピックアップして比較します。
最初にお伝えしておくと、社会福祉士の対策講座は、この3社以外にもあります(東京アカデミー、日福アカデミーなど)。
今回は、タイプの違う3社——「コスパ・特典のアガルート」「給付金が使える王道のユーキャン」「手厚いサポートの資格の大原」——を選びました。
※スマホでは、下の表を横にスクロールできます。
| 項目 | アガルート | ユーキャン | 資格の大原 |
|---|---|---|---|
| 形式 | 通信(オンライン) | 通信 | 通信(Web)/通学 |
| 受講料(税込) | 合格総合講義 43,780円/合格カリキュラム 65,780円 | 64,000円(一括・分割4,980円×13回も)※時期によりキャンペーン割引あり | 合格コース(Web通信)68,200円 ほか |
| 標準学習期間 | ― | 7ヶ月 | コースによる |
| 質問・サポート | 質問は回数に上限あり・ホームルーム等(合格カリキュラムが対象。総合講義は手薄) | 質問は1日3問まで(メール・郵送もOK)/添削6回 | 模試・質問など手厚い |
| 模擬試験 | 要確認(過去問解説が中心) | 総合模擬試験あり | あり |
| 合格特典 | 合格で全額返金 or お祝い金1万円(合格カリキュラムが対象) | ― | ― |
| 教育訓練給付金 | 対象外 | 対象(一般・20%/上限10万円)+リスキリング対象 | 要確認 |
※料金・内容は2026年6月時点(2026年度・第39回 合格目標)のものです。最新は必ず各社の公式サイトでご確認ください。
3社の特徴を、もう少し詳しく
アガルート
2つのコース(合格総合講義/合格カリキュラム)があり、合格カリキュラムのほうがサポートが手厚いです。
質問制度(回数に上限あり)やホームルーム、過去問解説講座、合格特典は、基本的に「合格カリキュラム」から。
いちばん安い合格総合講義はインプット中心で、サポートや特典は付きません。
令和6年度からの新しい養成課程にも対応しています。
ユーキャン
プランが1つだけなので、迷わず選べます。受講料は通常64,000円、標準学習期間は7ヶ月。時期によっては、キャンペーンで割引されることもあります。
質問は1日3問まで(メールでも郵送でもOK)、添削は全6回。
テキスト中心で、王道の安心感があります。教育訓練給付に加えて、リスキリング制度も使える講座です(後述)。
資格の大原
模試や質問など、サポートが手厚い王道スクールです。費用は高めですが、しっかり伴走してほしい人に向いています。通信(Web)と通学が選べます。
なお、どの講座も、最新の出題基準をふまえた解説と、過去問・出題傾向の対策はそろっています。模擬試験は、記事執筆時点では、ユーキャンと大原に用意されています。
合格率の数字は、鵜呑みにしないで
各社、「合格率◯◯%」と高い数字を出しています。
ただ、これは各社が独自に集計した数字です。母数(だれを分母にしているか)も条件もバラバラで、横並びでは比べられません。
「数字が高い=必ず受かる」ではないので、参考程度にとどめてください。
アガルートの合格特典、ここだけ補足
アガルートの合格特典は、私が受けたわけではないので、公式サイトの内容をもとに整理しますね。
合格すれば受講料が戻ってくる「全額返金」が、まず目を引きます(正確には、税抜価格分の返金です)。
ただし対象は合格カリキュラムで、いちばん安い合格総合講義は対象外です。
さらに全額返金には、「合格通知の提出」「合格体験記の提出」「合格者インタビューへの出演」といった条件もあります。
実はもうひとつ、「お祝い金1万円(Amazonギフト券)」を選ぶ道もあります。
こちらは合格通知と合格体験記の提出だけでよく、インタビューは不要です。
「自動で返ってくる」わけではないので、申し込む前に公式で条件を確認してください。
目的別のおすすめ
タイプ別に、相性のいい講座をまとめます。
費用を抑えたい・特典ねらいなら → アガルート
オンラインで完結し、合格総合講義なら4万円台から。合格すれば全額返金やお祝い金のチャンスもあります(合格カリキュラム)。スキマ時間に動画で進めたい人に向いています。
アガルートの社会福祉士国家試験対策講座を見る給付金を使いたい・王道の安心感なら → ユーキャン
教育訓練給付金の対象で、条件を満たせば受講料の20%が戻ります。さらに、転職を目指す方なら、リスキリング制度で最大70%まで戻ることもあります(条件は後述)。テキスト中心で、添削サポートもしっかりしています。
手厚いサポート・実績重視なら → 資格の大原
模試や質問対応など、サポートがしっかりした王道スクール。費用は高めですが、しっかり伴走してほしい人に。
正直に言うと、私自身は独学で受かりました。だからこの記事も、無理に講座をすすめるつもりはありません。
ただ、「一人だと続かない」「範囲が広くて不安」という人には、講座は本当に心強い味方です。
なお、この記事の一部には広告(アフィリエイト)リンクが含まれています。もしも、この記事があなたの役に立って、そこから申し込んでくださったら、カメフクブログの運営の励みになります。独学でいく方は、もちろんそのままで大丈夫です。
給付金・リスキリング制度で、もっと安くなることも
ユーキャンは、国の支援を使えるのも強みです(アガルートは対象外)。
少し制度の話が続きますが、「対象になればラッキー」くらいの気持ちで読んでみてくださいね。
まずは全体像を、ざっくり表にまとめます(くわしくは下で説明します)。
※スマホでは、下の表を横にスクロールできます。
| 制度 | 戻る割合 | ポイント/確認先 |
|---|---|---|
| 教育訓練給付(一般) | 20%(上限10万円) | 王道。雇用保険に一定期間の加入が条件/ハローワーク |
| 教育訓練給付(特定一般) | 40%(上限20万円) | 対象講座のみ。受講前にキャリア相談が必要/ハローワーク |
| リスキリング制度(経産省) | 最大70%(修了50%+転職して1年で+20%) | 転職を目指す在職者向け。教育訓練給付とは併用不可・事前の無料カウンセリング必須/ユーキャン |
※このほかに〈専門実践教育訓練・最大70%〉という制度もありますが、これは国家試験の対策講座ではなく、受験資格を取るための通信制大学など(記事の冒頭でいう①)が対象です。この記事の講座選びには関係しないため、表からは外しています。
教育訓練給付(一般)
対象の講座を修了すると、受講料の20%(最大10万円)が戻ります。雇用保険に一定期間入っている人が対象です。
- ユーキャン … 社会福祉士講座は対象
- 資格の大原 … 対象コースは公式で要確認
- アガルート … 対象外
なお、教育訓練給付には、この〈一般・20%〉のほかに〈特定一般・40%(上限20万円)〉という区分もあります。同じ社会福祉士の講座でも、どちらの対象か(そもそも対象か)は講座によって違います。自分が申し込む講座の区分は、お住まいのハローワークか、厚生労働省の「教育訓練給付制度 検索システム」で確認すると確実です。
ユーキャンの「リスキリング制度」(さらに大きい)
ユーキャンは、経済産業省のリスキリング支援事業(この記事でいう「リスキリング制度」)の対象でもあり、社会福祉士講座もその対象です。修了で受講料の50%、さらに転職して1年間働くとプラス20%(最大70%)が戻る、という大きな制度です。
ただし、これは「転職を目指す在職者」向けで、条件が細かく決まっています。また、教育訓練給付との併用はできません(どちらか一方)。
もうひとつ大事な注意点があります。リスキリングを使うなら、通常の申し込みではなく、先に無料カウンセリングを受けてから申し込む必要があります(そのまま普通に申し込むと、対象外になってしまいます)。
どの制度が使えるか、自分が条件に当てはまるかは、人によって違います。
教育訓練給付(20%)はお住まいのハローワーク、リスキリング制度(最大70%)はユーキャンの無料カウンセリングが、それぞれの確認窓口です。
(※今の職場で働き続ける場合は、まず一般の「20%」が基本線です)
申し込む前に、確認したいこと
講座を決める前に、2つだけチェックしておくと安心です。
① 受ける回(年度)に対応した教材か
社会福祉士の試験は、出題基準が変わることがあります。申し込む講座が、自分が受ける回(最新版)に対応しているか確認しましょう。
② 給付金・リスキリングが、自分に使えるか
上で書いた教育訓練給付やリスキリング制度は、対象講座や条件が人によって違います。
たとえば、雇用保険に入っていない人(公務員など)は、一般的には教育訓練給付の対象外です。
教育訓練給付はお住まいのハローワーク、リスキリングはユーキャンのカウンセリングで確認するのが確実です。
まとめ
最後に、振り返っておきます。
- 講座が向いているのは「続かない・範囲に圧倒される・計画が苦手」な人
- 独学で十分なのは「自分で過去問を回せる・費用を抑えたい」人
- 代表3社は、コスパ・特典のアガルート/給付金・王道のユーキャン/手厚い資格の大原
- 合格率の数字は各社バラバラ。鵜呑みにしない
- 講座はあくまでサポート。最後は自分で問題を解く時間が必要なのは、独学でも講座でも同じ
- 申し込む前に「年度対応」と「教育訓練給付・リスキリング制度」を確認
私は独学で受かりましたが、それが唯一の正解ではありません。
あなたが続けられるやり方こそが、いちばんの近道です。
あなたの合格を、応援しています。


